国道229号豊浜トンネル岩盤崩落事故から20年

2016年02月08日 21:13

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↑現在の豊浜トンネル入口(ルート変更後)

1996年2月10日の朝、北海道古平町の国道229号豊浜トンネル入口において岩盤が崩落。
20名が死亡したこの事故から間もなく20年を迎えます。
まだ記憶に残っている方も多いのではないでしょうか…。

同年9月に出された『豊浜トンネル崩落事故調査報告書』に基づくと事故の原因は
(1)崩落箇所の岩盤は火砕岩からなっているため顕在化した亀裂は少ないが、一旦亀裂が進展して崩落が発生すると大規模になると考えられること。
(2)地下水の浸透による風化・亀裂、地下水の氷結と融解による岩質劣化。
(3)斜面の明瞭な開口亀裂を元に危険性を判断する実務上の調査では、今回のような不連続亀裂による崩落の危険性がある箇所を抽出するのは困難
…を挙げています。

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↑『豊浜トンネル崩落事故報告書』より
(赤い線は変更後のルート)

当該報告書では「数年スケールの時間オーダーでは大規模に崩落する可能性は少ない」としながらも、なお明瞭な開口亀裂が認められる箇所を指摘していました。この結果、従来は(小樽市側)余市町→[豊浜トンネル]→[セタカムイトンネル]→古平町(江差町側)と構成されていたトンネル群のルートを変更することとなり、豊浜トンネルの途中から更に内陸側へ迂回するトンネルを掘削。実質的にセタカムイトンネルは廃止され、一本の連続した「豊浜トンネル」として再開通しました。

事故に遭われた方の冥福をお祈りしつつ、道路が長く安全に通行できることを願うばかりです。


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↑現在の豊浜トンネル内部
(くねくね曲がるトンネル内部はルート変更の名残)

(事故現場に近い場所にはセタカムイ防災祈念公園が設置されていますが、そちらは次回ご紹介したいと思います。)

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