ドイツにおけるサービスエリア

2014年06月22日 09:55

世界でも「アウトバーン」としてかなり早い時期から高速道路網が発達したのがドイツ。
そのドイツにおけるサービスエリアの様子を紹介してみます。


bl-o622a.jpg
↑A3(アウトバーン3号線)の「Spessart」SAの本棟。

何事にも合理性を重んじるドイツ(?)では、本線車道に対してSA内を平行に往復移動することを避けられるように設計されており、伝統的には「本線からの流出車線」→「給油所」→「食堂」→「駐車場」という配置になっていました。(この辺りの設計思想が、後に日本の初期高速道路SAにも影響を与えることになるのですが、それはまた後日…)


bl-o622b.jpg
↑店内の様子。いわゆる軽食(カフェ・スナック)の区域です。


bl-o622c.jpg
↑カウンターの様子。
いわゆる「定食」の概念はあまり無いようで、量り売りが基本のように見えました。


bl-o622d.jpg
↑レストラン的な座席は奥に位置しています。
まぁ、短時間で食事を済ませたい方は入口に、ゆっくり過ごしたい方は奥に…という考え方ですね。


bl-o622e.jpg
↑そして、トイレの様子。ヨーロッパでは「トイレは有料」というところも結構多く、ドイツのSAもトイレは有料となっております。もっとも、同じヨーロッパでもフランスのSAでは「高速道路は有料、トイレは無料」としていますので、この辺りは「そもそも高速道路が有料か無料か?」というところに帰結するようですが…。


bl-o622f.jpg bl-o622g.jpg
↑トイレ入口のゲートの写真(こちらは同じくA3の「WUERZBURG」SAのものですが)
70セントを左の機械に入れると、回転式レバーのロックが解除され、レバーを回して中へと入れます。
ちなみに、この時にもれなく50セントの金券が発行されまして、各地のSAで金券として使用することができます。まぁ、ドイツでは高速道路が基本的に無料になっている分、「トイレを使う場合はお買い物もよろしくね!」というシステムなんでしょうが…。

日本では、ヨーロッパほどに「トイレは有料」という文化が進んでいないこと、そもそも高速自動車国道はほぼ有料制になっていることから、このような仕組みはちょっと考えづらいでしょうね…。


bl-o622h.jpg
↑売店の様子


bl-o622i.jpg
↑併設の宿泊施設
SAに宿泊施設を併設するのは、ドイツのみならず欧米で一般的に見られるパターンです。
日本でも多賀SAや足柄SAに併設されてきたほか、「旅籠屋」が各地に展開しつつありますが…。


この時はたまたま出国前に日本のサービスエリアの歴史に係わる書籍をかなり読み込んでいたためか、そういうものをふまえてドイツのSAを実際に見てみると「なるほどな…」というところが多々あったりしました。日本の初期のSAは諸外国の先例を手本にしている関係上、設置間隔や給油所の位置づけやSA・PAの区分などで様々な影響を受けており、何となく日本のSAの源流となるべきところもあったように思います。
更には別棟・合棟、施設の配置、利用者別(乗用車・バス旅行者・トラック向け)の設計等、それぞれのお国柄が背景にも出てきていることと思います。

後日、当サイトでも「SA・PAの歴史」という感じでレポートをUpしたいなぁ~と思っていますが、個人的には日本のSA・PAの歴史を詳述するには外国のSA・PAの歴史にも一定程度触れる必要があるように考えています。さすがに当面は海外に行くなんてことも難しくなりそうですけど、当方の(あまり役に立たないであろう)見聞も胸に留めつつ記述していきたいな~と考えているところであります。


bl-o622z.jpg
↑おまけ:日本におけるSA・PAの元々の定義に関する箇所の抜粋。
SAには「第1種」と「第2種」の区分もあったりしたんですけどね…。

[KAWASAKI-GO6139、1973-07(51)]
スポンサーサイト


最新記事