国道108号と国道109号の変遷

2011年11月27日 07:10

前々回の更新で、欠番となっている路線(国道109号国道110号国道111号)のページも「国道調査」に追加してみました。
このうち、国道110号と国道111号はそれぞれ国道47号・国道45号にほぼそのままの形で昇格したのに対して、国道109号はちょっと複雑な経緯になっているので、今一度整理してみようと思います。以前、「国道108号」を追加する際にもこのあたりの経緯は触れていますが、多分文章でずらずら書くよりも、図示した方が一目瞭然と思いますので…。

まずは関係する国道と地名の位置の説明を。
南北を走る線が入っていますが、一番左から国道7号(灰色)、国道13号(水色)、国道4号(灰色)、国道45号(濃灰色)となります。なお、国道45号については1963年までは「国道111号八戸仙台線」だったのですが、面倒くさいのでここでは初めから「国道45号」として地図に記載してあります。

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「●」のある箇所は今回起点・終点・分岐点で登場する地名です。
このうち平成の大合併で地名の変わったところも結構ありまして、秋田県の本荘市は現在は「由利本荘市」、雄勝郡雄勝町は「湯沢市」、鳴子町と古川市は「大崎市」となっています。更に雄勝郡雄勝町は1955年に昭和の大合併で誕生した町でありまして、現在のR13とR108(鬼首峠側)の交点に位置する自治体は1955年以前は「雄勝郡横堀村」でした。




ではまず最初に、1953年の道路法改正により二級国道が指定されたときの地図です。
赤色の線が「二級国道108号石巻酒田線」でありまして、宮城県石巻市から山形県酒田市までを東西に結んでいました。一方で青色の線は「二級国道109号横手古川線」で、秋田県横手市から宮城県古川市までを結んでいました。このうち秋田県横手市から雄勝郡雄勝町(当時は雄勝郡横堀村)の区間は国道13号に重複となっています。

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そして、1963年に国道路線が改変され、「二級国道108号石巻酒田線」であった区間のうち古川市→酒田市の区間が「一級国道47号」に昇格し、仙台市→酒田市の国道となりました。そうなると、「二級国道108号石巻酒田線」であった区間のうち石巻市→古川市が残されることになりますが、これを「二級国道109号横手古川線」と統合し、「二級国道108号石巻横手線」として新たに指定直されました。この結果「国道109号」は欠番扱いとなり、以降「109号」を名乗る国道は登場しなくなります。

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「一級国道45号」は1965年に「一般国道45号」となりましたが、1963年指定のルートは概ね現在と起点・終点・経由地とも同じです。また、新たに編成された「二級国道108号石巻横手線」についても同様に1965年には「一般国道108号」となったわけですが、終点が秋田県本荘市ではなく秋田県横手市であることを除けば、現在のルートとほぼ同じです。




更に1970年には「一般国道108号」の終点を秋田県横手市から秋田県本荘市に変更し、雄勝町→本荘市の県道を国道に昇格させて松ノ木峠ルートに変更する異なりました。これまでの雄勝町→横手市の区間は国道13号重複であったわけなので、実質的には国道108号単額区間の延伸となります。
紆余曲折を経た一般国道108号も、1970年の政令改正によってようやくルートが確定され、これが現在の国道108号となっています。

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100番台の国道で欠番になっているのは、国道109号・110号・111号なのですが、R110とR111はほぼ現行の国道47号・国道45号に相当しているのに対して、国道109号だけは上記のように紆余曲折を経ています。1963年に欠番となって以来、実に50年近くも欠番として塩漬け(?)されている国道の「109番」ですが、ふとした弾みでまた復活する機会があるのかもしれません…。(限りなく可能性はゼロに近いでしょうが:笑)

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