高速道路における無給油区間の考察

2010年10月10日 11:01

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とあるPAでこんなものが置かれていました。
NEXCO西日本が作成した全国の高速道路の給油所マップ。SA/PAの給油所の中でも不採算なスタンドの閉鎖が2000年前半に相次いだこともあり、給油ポイントというのは結構重要になってきたと言えます。

そうなると、こんな疑問がわいてきます。
「国内の高速道路で給油所と給油所の間が一番離れている区間はどこになるんだろうか…」
折角なのでちょっと探してみました。

検討にあたっては下記の縛り(ルール)を設定しました。
(1)高速道路の給油所可能なPA/SA同士が一番離れている区間を探す。
 給油所可能なPA/SAに挟まれていない区間は検討対象から除外するということです。
 これにより、路線の末端部に多い高速道路の無料区間が外されます。最近は新直轄区間やA'路線の適用により、無料の高速道路が増えてきていますが、有料路線と無料路線の場合は給油所有無の重要性が著しく変わってくると思うんですよね。有料区間ではICを出てしまうと料金が割高になる可能性があるので(=長距離割引がきかなくなる)極力高速からの流出を避けたいところですが、無料区間であればICを降りて給油したうえでまた本線に戻ればいいわけで…。
(2)給油可能な時間帯は考慮に入れない。
 深夜は閉鎖されるスタンドも24時間営業のスタンドも区別せず、一律で「給油所」とみなします。一応、夜間に関する考察も別途やってきみます。
(3)NEXCO管轄外の本四連絡3ルートは除外
 距離が書いていないというのがその理由(笑)。こちらも後ほど別検討をしてみます。



第4位その1
[中国道]美東SA⇔[中国道]安佐SA
無給油区間延長:148km

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第四位は2つあります。
まずは1つ目は中国自動車道美東(みとう)SAから安佐(あさ)SAまでの区間。山陽自動車道の全線開通以降、中国自動車道では給油所や売店の撤退が相次いだ結果、同じ路線にありながら何と148kmも無給油地帯が続くという悲しい区間が誕生することになりました。他にランクインしたものは全て複数の路線をあわせたものなのですが、これだけは中国道単独で見事にランクインです。恐るべし中国道…。



第4位その2
[北陸道]有磯海SA⇔[東海北陸道]ひるがの高原SA
無給油区間延長:148km

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同率で第四位となった北陸道有磯海SA⇔東海北陸道ひるがの高原SAは、関西以東で唯一のランクインです。北陸道の給油所間隔はだいたい60kmごとになっており、東名高速や中央道ほどではないにしろ、それなりに給油所が設置されています。しかしながら、有磯海SAから北陸道上り方面を走っていき、小矢部砺波JCTまで来た場合は、あと3kmの小矢部川SAで給油所が待っているのですが、そこで東海北陸道に入ってみたら今度は93kmの間無給油区間となります。北陸道の給油所間隔をフルに活用し(?)、更に東海北陸道という特殊条件も加わって(?)、このような数字になったといえます。



第3位
[米子道]蒜山高原⇔北房JCT⇔[岡山道]岡山JCT⇔[山陽道]福山SA
無給油区間延長:149km

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第四位とは1km違いでした。このルートのポイントは2つ。まずは、岡山自動車道は44kmの間に全く給油所が無いこと。米子道にあって岡山道に無いものとは、まさに給油所なのです(笑)。1箇所くらい岡山道に給油所があってもいいのでは…という気もしますが、実は岡山道高梁SAにあった給油所が2008年に閉鎖してしまったいう過去を持ちます。スタンドの再設置というのは、かなりの環境変化が起こらないと無理でしょうね…。もう一つのポイントは、岡山JCTが運命の分かれ道であるということ。岡山道を南下すると、岡山JCTで山陽道に接続するのですが、ここで東に向かうとすぐ6kmの地点に吉備SAがあり、そこで給油が可能です。この場合は無給油地帯が99kmとなります。一方で、岡山JCTから西に向かってしまうと、更に無給油地帯が56km延長されてしまい、上記のような無給油区間となってしまいます。




第2位
[伊勢湾岸道]刈谷PA⇔四日市JCT⇔[東名阪道]⇔日進JCT⇔[東名/名神]⇔一宮JCT⇔[東海北陸道]関SA(上り)or長良川SA(下り)
無給油区間延長:154km

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伊勢湾岸道の刈谷PAから東名阪自動車道を経て東海北陸自動車道関SAに至るルート。ただ、このルートはあくまでも机上の空論でありちょっと反則技と思うので、冗長なコメントは省略します。こんなルートを使うくらいならば名神高速に出るまでは名古屋高速を使うか、下道を使うのが普通と思いますので…。東名阪道にしても都市近郊区間につき別料金がかかるので不効率なルートです。



第1位
[中国道]美東SA⇔広島北JCT⇔広島JCT⇔[山陽道]小谷SA
無給油区間延長:205km

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栄えある第一位は、中国道美東SAから広島道を経て山陽道小谷SAまでの205km!。205kmと言えば、東名高速ならば東京ICを起点とすると神奈川県は優に通過し、静岡市も飛越えて、静岡県の掛川IC近くまで到達してしまいます。以前であれば、美東SAから広島北JCTまでの間に吉和SAと鹿野SAに給油所があったのですが、それぞれ2009年(下り線は2008年)と2005年に閉鎖してしまいました。
まぁ、上記の区間であれば、美東SAのすぐ先で山陽道に入り、給油所がたくさんあってかつ勾配も緩やかな山陽道を走る人の方が多いと思いますが…。



参考1 ~東の横綱~
[秋田道]錦秋湖SA⇔二ツ井白神IC
無給油区間延長:166km

今回のルール(1)の縛りにより検討対象からは漏れましたが、無給油路線の西の横綱が中国道であれば、東の横綱は秋田道ではなかろうかと考えます。秋田自動車道の場合は、総延長187kmのうち北上JCTから21km地点にある錦秋湖SAのみ給油所がありますが、以降は終点の二ツ井白神ICまで給油所は全くありません。以前は西仙北SAに給油所がありましたが、2007年に閉鎖されてしまいました。そのため、総延長187kmのうち、実に160km以上が無給油区間となっています。しかも唯一の給油所である錦秋湖SAですら夜間閉鎖となってしまうため、夜間の場合は最悪で下記のとおり無給油区間が延長します。

 [東北道]国見SA⇔北上JCT⇔[秋田道]錦秋湖SA⇔二ツ井白神IC
 無給油区間延長:205km

まさに無給油路線の「東の横綱」は秋田道。



参考2 ~本四高速を考慮したケース~
[米子道]蒜山高原→北房JCT→[岡山道]→岡山JCT→[瀬戸中央道]→[高松道]津田の松原
無給油区間延長:178km

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今回は本四高速を考慮しないこととしましたが、瀬戸中央道も加えた場合は上記ルートで178kmの無給油区間となります。このルートは島根県-香川県or徳島県の行き来で走る人も充分ありうると思うので、ちょっと注意が必要かも知れません。

しかも、両端とも夜間閉鎖のスタンドなので、夜間に走行した場合はもっと無給油区間が長くなります。本四高速も考慮に入れ、かつ夜間閉鎖のスタンドも考慮に入れた場合は、次のように走ると完全無給油で完走することになります(笑)。この場合は、淡路SAのスタンドは上り線が夜間閉鎖、下り線は24時間営業のため、七塚原SA側出発限定となります。

七塚原SA→[中国道]→北房JCT→[岡山道]→岡山JCT→[瀬戸中央道]→[高松道]津田の松原(夜間閉鎖)→[神戸淡路鳴門道]淡路SA(上り線は夜間閉鎖)→三木JCT→[山陽道]→神戸JCT→[中国道]→吉川JCT→[舞鶴道]→西紀SA(夜間閉鎖)→小浜西IC
無給油(夜間)区間:493km

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七塚原SAを19時頃にでも出発し、大佐SAを20時以降に通過、その後ぐるっと回って舞鶴道西紀SAを翌朝7時までに通過すれば夜間完全無給油走行の完成です。もっとも、こんな走り方をするのはよほどの物好きか道路マニアくらいと思います(笑)



参考3 ~北海道~

今回の検討では、あまり北海道は登場してきませんでした。
給油所の間隔はどこも長めとは言え、そこまで酷い無給油区間は無いようです。
今後の注目は道東道でしょうか。現在は二つに分断されている道東道が2011年につながる予定となっており、これがつながった場合は300km級の無給油地帯が発生する可能性があります。もっとも、道東道の場合は新直轄方式の区間もあるわけなので、無料区間が存在すれば適度なところですぐICを流出して給油してくればいいだけの話なので、あまり問題にはならないかもしれません…。


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