2009/12 今月の画像(青森港 青函フェリー乗り場)

2009年12月06日 00:50


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「青函フェリー乗り場」というと実は不正確でありまして、きちんと言うならば青森港の青函航路高速船乗り場…というところでしょうか。画像は2008/6撮影のもの。

青函航路は、他の本州-九州や本州-四国ルートと異なり、自動車交通の可能な橋梁・トンネルができていないため、自動車で津軽海峡を往来するには、船舶を利用する必要があります。(かつては鉄道で自動車を輸送する「カートレイン」もありましたが、現在は廃止。)長い間、青函航路では数社体制でのフェリー運航が続いてきましたが、東日本フェリーは2007年9月より、従来のフェリーに加えて、高速船「ナッチャンRena」を就航。従来のフェリーでは青森港-函館港の所要時間が約4時間であったところ、今回の高速船は所要時間2時間と大幅に時間短縮されることになりました。その後、翌年の2008年5月には姉妹船の高速性「ナッチャンWorld」も就航。従来のフェリーは大幅減便され、高速船を主軸に据えた航路展開を図ります。

しかし、高速船は期待よりも乗客数が伸びず、採算が悪化。高速船導入からわずか2年しか経ていない2008年10月末をもって高速船は運航休止となるに至りました。
理由としては、まず第一に燃油高騰があったこと。2009年と言えば、長らく続いてきた原油高騰の一番のピーク年であり、最後の年でもありました。第二に運賃の高さ。2008/6当時の普通車運賃(調整料金含まず)を比較した場合、高速船(車長6m未満)20,000円・従来フェリー(5~6m)24,950円となり、高速船の方が安く見えます。しかしながら、高速船は車長6m未満、6~10m、10m以上の3区分だったのに対して、従来フェリーの方は1m刻みでの料金設定。従来フェリーならば3m未満は11,470円なのに、高速船では6m未満でくくられて運賃20,000円とだいたい2倍近くになります。その後は、採算の悪化により、更なる運賃値上げも行われたとか…。皮肉なことに、大幅減便された従来フェリーの方に旅客が殺到することになります。

原油高騰などの外部環境がなければ、もう少し違う方向になっていたんじゃないかな~と思われる高速船。運行していた東日本フェリー株式会社も採算悪化により、道南自動車フェリーに吸収合併され、消滅しました。
この1枚の画像を見ると、津軽海峡を挟んで航路休止か存続か、ちょうどこの時期が正念場のだったのかな~と思えてきてしまいます。

参考まで2008/6当時の時刻表↓

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