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ブログ10周年記念コラム(8)結局

2018年10月17日 05:27

ブログ開設10周年をふまえてダラダラと文章を連載させていただきました。実は、今現在は仕事&子育てで大絶賛多忙期間となっており、この文章も通勤途中の地下鉄車内で携帯電話にセコセコと書き溜めたものを順次Upしております。本館サイトもブログも結構綱渡りの中で運営しているんですね(笑)。

結局、なぜサイト本館を16年もやってこれたかと言えば、たぶんココでも書いたとおり「あれこれ手を出さない」という考えが根底にあったからと思うんですね。HTMLサイト開設は少なくなったとはいえ「サイト開設→やたらと新しいカテゴリを新設しまくる→意外と管理が面倒になる→そのうち更新が途切れる→"サイト大幅リニューアル!"の予告だけする or"長い間更新していなくてすみませんでした"の記事のみが掲載される →サイト自然消滅」というパターンはかなり多いと思います。

一方で、本館であれこれ手を出さないでやって来られたというのは、小粒ながらアレコレ手を出す余地がこのブログにあった…という面があったからこそとも思います。本館が「国道全集」みたいなガチガチ定型の書籍であれば、ブログの方はある意味色んな特集が組める雑誌みたいなものと言うべきでしょうか。新しいコンテンツを追加する場合、サイト本館だと後でつまらくなって放置状態のコンテンツが生じる懸念はありますが、ブログだと割と自由かつ気軽な展開が可能です。本館のサイト運営も実はブログに救われているのかもしれません。

当サイトの本館もブログも、やる気がなくなったらスパッとやめたいというのは前から思っているところですが、こんな中でもネタは十分にあって枯渇を心配しないで済むのが道路という世界の奥深さでしょうか。まずはこれまでと同じようなことをできるだけ長く続けて、あまり目立たずとも細く長くサイト運営を続けていければと考えております。

今回もとりとめない話になりましてすみませんでした。
ブログ10周年記念コラムはこれにて完結とさせていただきます。

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ブログ10周年記念コラム(7)道路資料の功罪[その2]

2018年10月15日 05:22

最近は道路関係の書籍がたくさん出てくるようになってきました。当方としても色々と楽しませていただいております。
ただ、個人的にはそのものの成り立ちや「なぜそうなったのか?」を探るのが好きなもので、そういった面でしっかりと根拠をもって踏み込んだ書籍にはなかなかお目にかかれないような気がします。

当方が道路に関する書籍を見る場合、まず先に見るのは「参考文献」の欄です。だいたい中身を読まずとも「参考文献」の欄を見れば、何となく内容が想像できてしまうように思うんですね。


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個人的にすごいなぁ~と思ったのは樋口恒晴:著『幻の防衛道路』でしょうか。残されたわずかな断片をつなぎ合わせ、戦後の閣僚と大蔵省、そして米国の思惑を紡ぎだしながら、日本の国道網と道路構造基準の裏の面をあぶりだしたという点では名著と思っています。戦後の道路構造は戦車を幅員の基準にしていた~、米国の考えとは裏腹に日本では異質な防衛道路計画が構想された~と言った話を丁寧な裏付けの下で導出しています。
(欧米だと、こういう地道な積み重ねによって導出された書籍・報道こそ称賛されるんですけど…。)

一方で、雑学系の書籍はどうしようもないものが多いです。
ひどい書籍の例として挙げさせていただくのが以下の書籍。
(大変申し訳ありませんが…。)

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「日本一短い道路が200メートル足らず(Q10)」→文中では国道174号に言及していますが、都道府県道の日本最短路線やその他の道路は無視。「日本一短い国道」ならばわかるんですけど。
「日本一高地を走る道路は?(Q16)」→乗鞍スカイラインを挙げていますが、自動車通行可能でない道路も含めれば富士山頂までいく静岡県道が日本一高いところまでいきます。
「日本一長い有料道路はどこ?(Q24)」→能登海浜道路(当時)を挙げていますが、高速自動車国道を無視しつつ「一般有料道路」の定義をあいまいにしたり、「減価償却されれば無料開放される」とかわけわからないことを言ったり、道路運送法の路線らしきことも言っていたり…。そもそも、最長路線の項目なのに「能登有料道路」と言わず「能登海浜道路」と言っている点も微妙。
「日本一多くの国道路線が集まっている地点はどこ?(Q30)」→「日本橋が、日本一多くの国道が集まっている地点であることは間違いない」と断言。(正解は、新潟市の本町通と高知市の県庁前です。)


…と言った感じで、どうしようもない状態になっています。単に定義の問題となる箇所もありますが、元より法定路線名と営業路線名がごっちゃになるなど、細かいことを挙げると本当にキリがないです。(重ねてですが、本当に申し訳ありません。)
こちらの「参考書籍」を見てみると、過去のいわゆる雑学を更にまとめたという感じのようでした。このような書籍は更に将来の雑学本の種になりますので、法令上の根拠等を全く確認することなく、誤りがどんどん増幅されていくことになり、誤った内容が「正しい事実」として世間一般に定着してしまう危険性をはらんでいます。

他方、雑学とは言わず、道路にかかわる一般向けの真面目な書籍も多々出ております。これらの場合は雑学本とは全く別の話で、まとめ的な資料として大変ありがたい存在となります。過去の雑学系の書籍から導出される雑学系の書籍とは異なり、相応の根拠書籍を参照されているので、内容も参考になりますね。しかしながら、自治体図書館などで参照できる旧公団資料や一般的な建設史等の資料に深く依拠してしまったために、これらも依拠した資料ではぼかしている記述を単に想像で補って、とんでもない記述になったケースもあります。そのような書籍も、将来の道路関係の書籍の種となった場合は、これまた誤った内容が「正しい事実」として世間一般に定着してしまう危険性を有しています。
(割と理系の方が描いた書籍だと特に法制関係の記述がおかしくなる傾向にあります。行政法講学上の「法令」と「通達」の区別はよくある例…。)

資料の豊富さ・体系性・入手容易さをふまえると、どうしても旧公団の資料などに頼らざるを得ない面はあります。しかしながら、まだ時代としてはそこまでたっていませんけど、「史料批判」的な精神をもって一つの事柄でも複数の視点から探ることがそろそろ重要になってきているのかもしれません。特に「道路公団〇年史」は旧公団に都合の悪いことは結構ぼかしているようで…。公団内部資料や他の視点の資料を見てみると、なぜ旧公団がぼかしているのかがわかったりしますし…。


そんなことを言いつつ、当サイトのブログ記事も、その当時は正しいと考えて掲載したことで、後から色々と文献が見つかって誤りだったと判明したものが結構あるんですよね…。道路資料の功罪を語りつつ、当ブログの功罪についてもちょっと振り返りが必要となっている状態ですが、道路資料の再発見・充実が進む中、今後は今よりも一つ上の段階を見据えても良いのかもしれません。

ブログ10周年記念コラム(6)道路資料の功罪[その1]

2018年10月13日 05:26

鉄道マニアの分野では、鉄道に係る資料を発掘しつつそれらを世に出してきた方がかなりたくさんいらっしゃいました。そしてそれは現在も続いており、一見「謎」と感じることであっても、ある程度解明されていることが多いような気がします。もちろん「謎」のままになっている事柄も多いと思いますが。

一方の道路趣味。鉄道に比べると、道路を趣味と位置付ける方がほとんどいなかったのか、意外と「謎」になってしまった事柄が多いように感じます。それらも、図書館で資料をあたってみれば解明できるものもあるんですが、そもそも自治体図書館や国会図書館の書籍だと二次資料的な位置づけにあるものがほとんどであり、不都合な事実は記載されていないことも珍しくないです。

とは言え、道路関係で日の目を見なかった資料がある日突然大問題になることは意外にあります。
北海道において代表的なのはこの資料。

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↑『北海道道路路史概説と国道開発の変革年誌』
国道・道道体系をはじめ、北海道道路史のかなり貴重な資料を収録した資料ですが、未定稿の状態で関係機関に眠っているのが実情です。まさかこの書籍が20年後に「発掘」され、開発道路制度を揺るがす一因になるとは、当時の編者も予想だにしていなかったのではないでしょうか。開発制度の実際の運用にあたってその法的根拠自体に疑問を投げかけるような事態となり、特にr111日高横断道路やr661士幌高原道路の建設中止はこの影響をモロに受けています。
(もっとも、この件は環境問題や財政問題など色々な要素がありまして、作者KAWASAKIとしては建設推進でも建設反対の立場でもないですけど。)

実際のところ、90年頃までの公的資料でさえ、今となっては公開しない方がよさそうな写真や表現が普通に存在していたりします。極端な例では、ミスをどうにかごまかした裏話だったり、宴会の写真だったり、建設反対派を厳しく糾弾する文章だったり、『常時4・5百人のタコをかかえバツグンの施工能力をもっていた(※1980年代編纂の公的資料です)』という記載があったり…。こういった書籍や記録に限って、道路史に重要な記載があふれていたりしますが、一般に知らしめることで妙な副作用を起こしかねず、世代交代が一回りするまではそっと死蔵しておいた方が良いと思うことさえあります。

最近は行政機関も安易な情報公開と、それらに伴う批判を恐れてか、行政機関が昔のような「建設史」を編纂することも少なくなってきたように思います。近年はいわゆる「炎上」のリスクもかなり高まっているので、行政が外部に不必要な情報を出さないという傾向は今後も続くものと考えます。90年代に比べれば予算の考え方も大変貌しているためにやむをえない面もありますが、行政機関における公文書管理と、所定期間満了後の情報公開をルール通りお願いできれば…というのがせめてもの妥協点でしょうか。
そして、情報の受け手の側にしても、センセーショナルな反応ばかりするのではなく、長期的な視点で物事を振り返る…という姿勢も必須とも考えています。やはり、何かの事象を検証するのであれば、相応の年数経過という冷却期間は不可欠なのかもしれません。

もっとも、一般に触れることのできる史料が限定されていくことで、「真正でない事実」が事実であるかのように流布される現象も懸念しうると思います。情報化時代の中ではどの分野でも起こりうる事象ですが、道路の場合元より出回っている史料が少ないことから、情報の新陳代謝や誤情報の淘汰がイマイチ進みにくい分野となるかもしれません。

様々な方が道路資料にあたることで道路の「謎」も解明されつつあります。そのような発掘自体も大変楽しい話です。情報の出し手・受け手そして情報を広める側がそれぞれで道路の歴史を後世に正しく伝えることができればなぁ…と思いつつ、日々資料収集をして家族に呆れられている今日この頃ではあります。

ブログ10周年記念コラム(5)完結済みシリーズ物

2018年10月11日 05:32

色々とシリーズ物で当ブログに記載した記事はそれなりにあります。
それらのうち過去に完結したシリーズ物について適当にコメントしてみたいと思います。


□信号小話

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実は相当前から出来上がっていた記事です。意外に信号そのものの歴史について紹介したサイトはなかなか無いようだったので、「信号の歴史」というも少しお堅い題目にしようかな…とも思っていましたが、当サイトは信号機を扱うことがあってもそれがメインではないので、内容をだいぶ削って「信号小話」という題名にしまして、まさしくトピック的なことを取り上げるにとどめました。

ちょっと書き残り感を抱いていることは否めないのですが、逆にこのくらいで終わりにしたので、間延びせず済んだのは良かったかな~と思っています。


□ジャンクションの形状概説

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予期せず拍手数が伸びた記事です。ランプの分岐形状といった細かいことは割愛して、全体形状のみに着目していますが、確かに読み物としては面白かったかな~と思っています。(とは言え書きぶりがあまり正確ではないので、いつまでもこの記事をそのままにして良いものか?という問題意識は当方自身も持っていますが…)


□高速道路案内標識の歴史

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名神高速開通前の事前検討の時代から始めて、概ね現行のデザインになる1986年まで標識コードごとにサンプル画像を一つずつ作成したので、標識リストとしても有用かと思っています。

心残りとしては、標識分科会の検討経過の記述は割愛したこと、更に当時日本が参考にした外国の道路標識の体系についても文中で少し触れただけで終わらせたことなどが挙げられるでしょうか。

その一方で問題となるのは当サイトの一般道路に関わる「案内標識の歴史」なんですね。だいぶ古い時期に作成したもので、今となっては間違いだらけなのですが、全面改訂版を作成しよう…と思っていたら結局今まで放置状態でした。そちらもいずれは改訂せねば…。


□サイト開設十周年記念コラム

ある意味お祭り状態で作成した記事群です。よくご意見いただいた事柄への回答も含んでいまして、作者カワサキとしてはうっぷんばらしの側面も(?)含んでいます。

これからサイトを開設しようという方にも参考になるか、それとも単にオジサンの小言になっているだけかも。


□道路趣味とは

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ブログに書いた通りでありまして「道路趣味と言っても色々ありますねえ~」という話です。

あまり大きな声でいう話ではないですが、当時は道路趣味の分野が一時的にギスギスした時期だったように思います。ある意味、当方の立ち位置の確認も兼ねてだらだらと文章を書いてみたのがこちらです。まぁ、当方自身は一匹狼みたいな感じですけどね。
個人的には地元の某雅号にちなむ言葉である「互尊」という言葉が好きでして(某市の人にとっては図書館名でおなじみ(笑))、今後はそんな精神も一層重要になってくるのではないか…と。

ブログ10周年記念コラム(4)今月の画像シリーズ

2018年10月09日 05:48

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毎月頭に本館トップページ画像を更新していますが、ブログにて撮影地について少しコメントするものです。基本的に毎月最初の本館更新と同時にブログ記事をUpしています。この仕組みがあるので、月3回の更新を目安としている当ブログの更新もうまい具合にリズムが保たれているのかもしれません。ブログの過去ログを見る限り、最初に登場したのは「2009/7」でありまして、その後は「2009/8」「2009/11」が飛びましたが、「2009/12」以降は毎月Upされ続けています。

当サイトでは、何か良い画像が撮影できたら、トップページ画像用にストックするという感じでして、何か景色を狙って撮影することはあまりなかったりします。選定基準というものは特になく、あくまでも作者KAWASAKIの主観で決めていますが、当サイトはあくまでも道路に関わるページですので、基本的には道路または道路施設が何らかの形で写り込んでいる画像の中から選定するようにしています。

事前にストックした画像からさらに毎年この時期(10月)に翌年1年分の画像を選定し、翌年1月以降おおむねその通りに画像がトップページに登場していきます。掲載順序を決める際は、北海道の画像の次は道外の画像にするなどして同じ都道府県の画像が連続しないようにする、山の画像の次は海の画像、その次は都心の画像という感じで、同じタイプの画像が連続しないようにする、夜間画像も連続しないようにする…と言った事柄を考慮しながら決めます。一月はおめでたそうな画像、十二月は暮れを想起させる夕暮れか夜の画像、冬は雪景色の写真を一回入れる…といった傾向はあるかも。
毎年この時期に翌年の更新順序を決めるのも作者KAWASAKIとしては一つの楽しみだったりします。

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↑こんな感じのページを前年秋に事前作成してあります。

ちなみに、本館「その他」に「#Aトップページ画像集」がありますが、実は2008年3月から11月はそれぞれ画像をクリックするとコメントを付した別ページへのリンクが残っています。ある意味、このシリーズの原型みたいなものですね(笑)。

そして、画像のファイル名には「wp-001.jpg」と言った具合に「wp」が付きます。これはサイト開設のごく初期は2週ごとにトップページ画像を更新していた名残で、「weekly-picture」の略です。2004年には現在のように月イチの更新が定着しまして、以来その流れが続いています。更に、2004年までは月半ばにトップページ更新を行い、2005年以降は月最初の更新日にトップページを更新(当時は週イチ更新だったので、基本的に毎月1日~7日のいずれかにトップページ画像を更新)となり、2009年からは現在のように毎月1日から更新となりました。そして、どの年が作者KAWASAKIのお気に入りかと言うと…などと話すと蛇足ばかりになるので、この辺で自粛したいと思います m( _ _ )m

当サイトのトップページ画像も割りと好評いただくことが多いのですが(→手前味噌)、何か良い写真があれば引き続きストックしていきまして、適当な時期で皆さまにお目見えさせていく所存です。



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